舞台 梅風呂

2007年01月21日

劇団赤鬼『CRAZY CRAZY FOR YOU』

劇団赤鬼『CRAZY CRAZY FOR YOU』を観てきた。

2076年、オタク青年「時田ボン」は映画の中の少女に恋をする。擦り切れるほどフィルムを観るボン。セリフもシーンもすべて暗記した。あとは彼女に会いにいくだけ!
しかし・・・!! その映画は2006年の作品だったのだ……時間のに壁にボンのココロは沸騰するばかり。ついに沸点を超えたボンは満月の夜、タイムトラベル研究所に忍び込んだ、彼の運命は!?今年の8月には東京へも進出を果たした劇団赤鬼が贈る、灼熱の恋愛冒険活劇!摂氏100度の恋ゴコロが真冬の空をアツく染める!!


ネット上にあったストーリーと少し違っていた。タイムトラベル研究所は出てこなかった。友人の発明したタイムマシンで時間を遡ってたな。
まあそれはいいとして、芝居の内容にはがっかりだった。2次元の女性しか愛せなかったオタク青年が生身の女性に恋をし、「リアル」から目を背けずに生きていくのかと思ったら、自分の思い通りにならない現実に打ちのめされ、結局は都合のいい、居心地の良い世界に逃げ込んでしまう。正直なところ、ラストシーンの主人公の身勝手さ(ああいうのを愛と呼ぶ人もいるのかもしれないが)に吐き気がした。がっかりだよ!
演出の面でも、照明と音楽の使用が過剰で違和感があった。演劇だからこそ、台詞の応酬や役者の動きでテンションを高めていってほしかったな。映画でやるべきことを芝居でやっているという印象だった。残念だ。
けれどもまた夏に東京公演があるようだから、この劇団の芝居をもう一度観にいってみようと思う。まだまだ僕はにわか演劇ファンだから、とにかく色んなものをみて、観る目を養いたい。

今後は以下の芝居を観にいこうと思うんだが、誰か一緒にいかんか?
前売りが完売でも、当日券は基本的に手に入るみたいだから。
前にも書いたけど、観劇友達がほしい。

1月27日 キャラメルボックスなど『えっと、おいらは誰だっけ?』
2月7日 熱帯倶楽部『デンキ島』
2月10日 少年社中『チャンドラ・ワークス』
3月10日 『橋を渡ったら泣け』
3月21日? キャラメルボックス『サボテンの花』
3月下旬 TEAM NACS『HONOR-守り続けた痛みと共に』
4月8日 PEOPLE PURPLE『コメディシアター』
5月20日? 『血の婚礼』
posted by うめ at 01:46| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月24日

『少年ラヂオ』再び

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キャラメルボックス『少年ラヂオ』を観てきた。2度目だ。キャストも前回と同じ RED。何と言ってもこの作品との出会いが芝居の世界の扉を開いてくれたのだ。もう一度観ておかねばと思った。チケットの方はミクシーのコミュニティを通じて、行けなくなった人から譲ってもらった。

昼頃朔太郎の家に寄ってだらだら。飯を食ったりギャオを見たりしてから、成り行きで一緒に池袋へ。Qちゃんと合流してサンシャインへ。休日の池袋はそれはそれは凄い人出だった。きっと大きな祭りが開かれていて、日本中の人間が集まっていたに違いない、うん。そして、これまた成り行きで朔太郎が前売りの列に並び、あれよあれよという間に一緒に芝居を観ることに。

同じ作品を2度観てみて、芝居の一回性というものがよく分かった。役者さんの動きや台詞も違うし、何より客席の反応が違っていた。昨日の客席はとてもあたたかかった。笑うところでは遠慮せず笑い、独白シーンでは水を打ったように静まり返る。そんな客席の反応に刺激されてか、役者たちも前回の舞台より役に没頭しているような気がした。


>Q、朔太郎
↓ここでダイジェストが見れるよ。



画像などは、このブログから。

いやあ、2回見ても全く飽きなかった。特にスリのシーン。マトリクスみたいに役者たちの動きが突然スローになる。それに合わせて音楽や照明も一瞬で切り替わり、非現実な時空間を演出する。首尾よくスリ終えると、役者は動きを取り戻し、音楽や照明も元通りになって、本来の時間が動き始める。
その他のアクションシーンでも役者たちの動きが全くずれていない。さぞかし練習を積んだに違いない。
「大正浪漫活劇」というネーミングがぴったりな舞台なのでした。


観劇後、3人で居酒屋に入って管を巻く。人間の心の「余裕」ってのは決まっていて、おちょこくらいの人もいれば、お茶碗くらいの人、バケツや風呂釜くらいの人、はたまた「ざる」や枠だけの人もおるんだと。
Qが終電で帰った後、朔太郎と3時くらいまで飲んだんだが、当然電車がないから朔太郎ん家に泊めてもらった。そして、コタツの威力を思い知った。コタツは危険だ。家にあったら絶対に亀になるだろう。


ところで、今後以下の芝居を見に行く予定です。またチケットに余裕があるようなので、誰か一緒に見にいかんけ? 詳細はリンク先で。
観劇友達がほしい。

1月14日(日)
PEOPLE PURPLE 『ORANGE』
阪神大震災から10年後の消防士の話。

2月7日(水)
熱帯倶楽部vol.4 『デンキ島』
石川県の田舎の、閉塞した状況でもがく15人の若者の話。

2007年2月7日〜2月12日 のいつか
少年社中『チャンドラ・ワークス』

3月5日(月)〜29日(木)のいつか
『橋を渡ったら泣け』
日本のほとんどが水没してしまった世界で生き残った男女が集う島。当初は穏やかに過ごしていたものの、やがてリーダーに独裁的なふるまいが出てくる。そこにもうひとりの男が流れ着いて……。

2007年3月14日(水)〜4月1日(日)のいつか
キャラメル・ボックス『サボテンの花』
一月。三学期が始まったばかりの、都内のある小学校。
教頭をつとめる権藤に、驚くべきニュースが飛びこんできた。
ワンパクで有名な六年一組の子供たちが、
卒業研究のテーマを「サボテンの超能力」に決めたというのだ。
サボテンには人間の心がわかる、それを僕らの力で証明してみせると。
posted by うめ at 14:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

演劇集団キャラメルボックス『ブリザード・ミュージック』

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演劇集団キャラメルボックス俳優教室2006年度卒業公演
『ブリザード・ミュージック』


新聞の募集広告を見て劇場に集まった、5人の若者たち。しかし、彼らの前に現れたのは、90歳のおじいちゃんだった。70年前に諦めた夢を死ぬ前に果たそうとする清吉老人。呆れる役者たち。戸惑う清吉老人の家族たち。1週間後の本番に向けて、スッタモンダの芝居作りが始まる。


『少年ラヂオ』を観て 24 時間もたっていないのに、もう芝居を観たくてうずうずして、翻訳も手につかず、休憩時間に『ブリザード・ミュージック』の予約状況を電話で確認してみたところ、「各日とも完売」とのおねえちゃんの無情な言葉に打ちのめされ (いや、本当にがっかりしたんだよ)、それでも負けない梅風呂、そんなら今日の初日、立ち見でもいい、当日券を買って意地でも観にいったろうやんけ! とめげずに仕事を速攻で終わらせて、中野へ。タクシー代がチケット代と同じだったけれど、後悔はしてない。良いお金の使い方をした、と思う、うん。
そういや『更級日記』の主人公が世の中に源氏物語という物語があることを知って、母や姉にところどころを語ってもらうのだけれど早く全部読みたくていてもたってもいられなくり、遂に自ら仏を造って「早く京都に行かせてください、たくさんの物語を全部読ませてください」と祈る、ああその気持ち。作者と友達になれそうだ。そうそう、小劇場の外に並んで待っている間、高校んときドラクエ 6 の発売日に (それも朝の 4 時だぜ?) カンベ君とゲーム屋で並んだことを思い出した。


『ブリザード・ミュージック』はというと、『少年ラヂオ』とは何もかも違った。まず劇場のサイズが違う。『少年ラヂオ』は池袋サンシャイン劇場、『ブリザード』は中野ザ・ポケット。客席数は 5 分の 1 くらいだろうか。役者たちも若い。90 の爺さん役を、20 歳そこらの若者が演じている。
演技もなんだか若い (ような気がした)。

俳優教室の卒業公演ということで、ところどころセリフを言いなおしたり、言葉が聞き取りづらかったり、間のとりかたがイマイチだったりと、観劇歴 2 日目の若造にも分かってしまう部分はあった、確かに。客席との一体感ってやつも、『少年ラヂオ』とは比べるべくもない。けれどもやっぱり生身の人間がそこで懸命に演じてるんだから、観てる方も一生懸命になってしまう。これからの成長にも期待だな。
あ、脚本はまあまあ良かった。もう少し長くして各人物の背景を所々でちらつかせたらもっと感情移入できそうだけど・・・。孫たちのお喋り部分をはしょってもいいかもしれん。


2 日の間に大劇場と小劇場の芝居を見てしまったわけだけれど、どっちも良いね。ダブルキャストだからまた観にいっちまおうか。あーでも金がねぇ。


そうそう、仕事を終えて (焦る気持ちを抑えながら) ビルのエレベータに乗ると、50 くらいのおじさんが話しかけてきた。他愛もない話をしていると、彼は
「そういえば傘持ってないね。忘れたの? 僕はすぐそこで都バスに乗ってしまうから、この傘を貸してあげるよ」
と言った。僕は驚いて遠慮したのだけれど、彼は傘を無理やり僕の手に押し付けて、彼はさっさとバスに乗ってしまった。一応会社の部屋番号を聞いたから、明日返しに行こうと思う。お礼のみかんでも持って。
新宿の片隅のあの汚いビルにこういう人がいると思うと、なんだか嬉しい。
posted by うめ at 00:31| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

演劇集団キャラメルボックス『少年ラヂオ』

少年ラヂオ.jpg

大正時代。スリの少年・ラヂオが助けたのは、財閥のお嬢様・美汐。まだ見ぬ兄を捜す彼女に、ラヂオは自分がスリとは言えぬまま、否応なしに事件に巻き込まれていく・・・。
---ラヂオ、あんたの手で盗み取ってやりな。あの子の寂しさを。



演劇集団キャラメルボックスの『少年ラヂオ』を観てきた。
芝居って、こんなに面白いんだね。1 日経ったのというのにまだ興奮している。b98 は、「自分のために舞台で役者さんが汗を流して演じてくれているのが良い」って言っていたけれど、本当にその通りだと思った。今回はスリの少年が主人公ということで、みんな舞台の上を走る、走る。シャツが汗でぐっしょりになっていたり、顔が上気したり、役者の顔から汗が滴り落ちたりする。疲れている素振りはもちろん見せないのだけれど、そういう生身の人間が目の前で演じてる姿にぐっときた。
北島マヤは、演じることで「千も万もの人生を生きられる」と言ったけれど、まさにその通りだと思った。演じるってすげえや。


幕が下りて、帰る道すがら、芝居を観ること、本を読むこと、映画やドラマを観ることの違いはどこにあるのだろうと考えた。観ること、読むことで他人の人生を追体験するという意味では、どのメディアも同じような時空を提供してくれる (演じること、書くこととは別)。
では、芝居ならではのアドバンテージはどこにあるのか?
なんて、初めて芝居を観た若造が偉そうなことを語れるわけはないのだけれど、一つ気がついたのは、同時性ってやつだ。芝居だと、同じ時間に起きている別々の出来事を、同じ舞台の上で同時に表現できる。たとえば、舞台の右側ではスリの少年がジェット エンジンの設計図を盗もうとしている一方、舞台の左側では、少年の帰りを待ちわびるカフェの女将さんが気もそぞろにお茶を飲んでいる、というように。もちろん、セットや照明に工夫が必要だろうけれども。
この場合、小説だとどうなるだろうか? 文章は、基本的に「ある期間に起きたこと」しか描けない。同時に起きた別々の出来事を描こうとすると、いったん一方の出来事を描いておいて、その出来事が終了したら、時間を遡ってもう一方の出来事を描かなければならない。読者は、どうしても時間のジャンプを強いられる。
映画やドラマはどうか? 基本的には小説と同じだ。そうすると、『24』は少し新しいのかもしれない。観た人は分かるだろうが、同時性を重視して作られている。ところどころで、現在の時刻を表示した上で画面を分割して複数の場面を表示し、「今、他の人は何をやっているのか」を観ている人に思い出させる。
こういう同時性 1 つをとっても、映像、芝居、文字のメディアの特性の違いが浮き上がってくる。そしてこういう違いにこそ各メディアの拠って立つ足場があるのかもしれない (それこそ大正や昭和初期の実験演劇では、同じ舞台上で全く別の話を演じる、みたいな作品もありそうだな。絶対つまんなそうだけど)。

・・・なんていう屁理屈は置いといて、観ている間も観た後も、もうワクワクですよ。自分が脚本書いたら、あそこはああするのに、とか、あのセリフをこうしたらもっと面白くなりそうだ、とか、翻訳しながら考えておるのだ。

そういえば上の方で芝居を観たのは初めてと書いたけれど、むかーしむかし、ZA RAZARA が楽曲を提供した芝居を観にいったような気がする。ikuko 姐さんといったんだっけ、コージさんと行ったんだっけ。姐さん、覚えていますか?
posted by うめ at 23:46| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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