道(詩作V) 梅風呂

2005年11月14日

道(詩作V)

とぼとぼとゆくわたしの右手には枯れすすきの野、左手には夕日の死ぬ海、道にはわたしの長い影が後れまいと踊る、足元には錆釘、そしてワイシャツから外れたボタン、わたしはビールの大冠に躓きそうになるけれどもそれでもゆく、風車が見える、百里先の風車は異国の佇まい、霞にけぶる、枯れすすきの野に季節外れの向日葵、膝にも届かないが顔を太陽にむけ、今しも太陽は死にゆこうとしている、その熱さで海は悲鳴を上げ、それはわたしの顔にかかるが構わずわたしはとぼとぼとゆく、誰にも会わない、振り返ることもしない、寂しい鳥の死骸が飛んでゆき、靴が擦り切れるたびにわたしはザックから新しい靴を取り出す、ザックは随分かるくなった、穴あき靴はその場に捨て、いっこう近づかない風車、姿はまるで巨人のよう、太陽はもう死んだ、枯れすすきは燃えてしまった、海はいま歌を歌っている、星、星、星はどこだ、わたしはとぼとぼと探す、耳を澄ますが見つからない、道はゆるやかに曲線を描きながら風車へと続く、靴はもうない、足に錆釘が悪戯をする、ボタン、ビールの王冠、捨てたザックがわたしの影にしがみつく、それでもとぼとぼとゆく、一番星に耳をこらしてとぼとぼゆく、この道のほかに道はない。
posted by うめ at 02:14| バンコク ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | 物語る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
進め!進め!進め!
がむしゃらでも、進めばそのうち自分の目指す☆が見えてくるさ〜
早く出て来い俺の一番星よ!
Posted by iso at 2005年11月15日 21:45
わーこんな激熱なコメントをもらうような詩だっけ?(笑)
この詩、「進め」ていう印象を与えるのか。ほほう。おもろいな。
Posted by うめ at 2005年11月16日 21:22
武者小路実篤の詩「進め 進め」に掛けてみました〜
Posted by iso at 2005年11月16日 21:38
あら〜 気付きませなんだ。
奥が深いぞ、詩。
Posted by うめ at 2005年11月17日 01:06

そういや、年末年始は静岡⇒姫路? >いそ
Posted by うめ at 2005年11月17日 01:07
→姫路
もっちのろんですわ==3
Posted by iso at 2005年11月17日 22:14
お久に参りました。
昨日は本当に、お疲れ様でした!楽しかったです!!

さてさて、これが、梅さんの、詩か・・。


何故か、
「♪お〜れ〜は か〜わら〜の 枯〜れす〜す〜き〜」
と、BGMとして、「船頭小唄」(feat.確か、森繁久弥)が、流れてきてしまうのは、私だけ?
Posted by R at 2005年11月27日 12:48
わー凄い和風。

・・・詩って難しい・・・。
Posted by うめ at 2005年11月27日 22:15
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