イサベル・アジェンデ著 木村榮一訳『精霊たちの家』読了 梅風呂

2005年09月18日

イサベル・アジェンデ著 木村榮一訳『精霊たちの家』読了

イサベル・アジェンデ著 木村榮一訳精霊たちの家読了。




以下はアマゾンのデータより。


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前世紀末からチリ・クーデターまでの一世紀を舞台に、奇想天外なエピソードと奇態な人物がとめどもなくつむぎ出される、幻想と恐怖と笑いに充ちみちた年代記。奔放な想像力と見事な語り口によって、現実と非現実のはざまに百年の歴史を描き出した本書は、非業の死をとげたアジェンデ大統領の姪のデビュー作として、そしてまた、『百年の孤独』にも比すべき魔術的リアリズムの傑作として、大きなセンセーションをまきおこした超話題作である。緑色の髪をなびかせる美少女ローサの妹クラーラは、毒殺された姉の屍体が無残な解剖をうけるのを目撃したのち、いっさい人と口をきかずに現実を遮断した世界に閉じこもった。クラーラは、念力で塩壷を動かし、椅子に坐ったまま空中に浮かび、霊界と交信できる不可思議な能力の持ち主だった。9年の沈黙の後、19才になった彼女は突如ローサのかつてのいいなずけエステーバン・トゥルエバと婚約し、精霊たちが見守る迷路のごとき宏壮な館で結婚生活をはじめるが…。
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著者であるイサベル・アジェンデは、どこからこの本を書き始めたのだろうと考えずにはいられない。基本的に時間軸に沿って物語りは進行していきつつも、時間軸を飛び越えたキーワードがまるで予言のように随所に散りばめられている。そしてそれらが少しも矛盾することなく有機的に絡み合い、結実する。まるで長大な歴史を全て知り尽くし、「今」から振り返って描いているようだ。




今まで最もお気に入りの作家はガルシア・マルケスとジョン・アーヴィングだったが、イサベル・アジェンデ恐るべし。ナンバーワンだ。思えば高校の時、授業をさぼって出かけた図書館でたまたま手に取った『エバ・ルーナ』にびびっときたのも納得できる。それまで読んだこともなかった、暴力やセックス、恐怖、幻想、混沌に満ち溢れた作品だったのに。




「私の名はエバ。生命を意味している。天が与えた私の才能は、お話を語ること――。」



posted by うめ at 04:05| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 南米の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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