微熱 梅風呂

2004年09月25日

微熱


昨日からどうも体調がよろしくない。微熱があるようだ。
単身上京してから7年目になるが、年々体調を崩す頻度が高まっているように思う(大学1,2年の頃は年に1,2度程度だったのが、最近は2ヶ月に1度くらいの割合である)。

家族の存在が生活サイクルの安定に大きく寄与していることを大いに実感する。ひいてはそれが健康に繋がるのだ。


あんまり動き回る気がしなかったので、今日は読書の一日だった。平野啓一郎『滴り落ちる時計たちの波紋』読了。



『白昼』『珍事』『閉じ込められた少年』『瀕死の午後と波打つ磯の幼い兄弟』『Les petites Passeions』『くしゃみ』は何というか、高校生などが用いそうな常套的な手法(いわゆる実験小説?)を、プロの作家がわざわざ使ってみました、というアイロニーか?

この短編集の中では、『最後の変身』が一番気に入った。「引き篭もり」をカフカの「変身」と絡めて描いた、極めて現代的な内容の小説である。この小説を気に入ったと言えば、「お前もこういうことを考えているのか」と言われそうで恐ろしいが、まあ多かれ少なかれ、バブル以降に思春期を迎えた世代は共通の時代の病を抱えているだろう。どうでも良いことだが、せっかく独白者がPCに向かって書いているという形を採っているのだから、洋書のように横書き、かつ見開きの左側から読む体裁にしたら良かったのに(実際には横書きかつ見開きの右側から読む形)。
この作品を読んでから『変身』を読み返せば、一層面白くなりそうである。

『バベルのコンピュータ』は、この短編集を薦めてくれた友人一押しだったが、熱に浮かされた頭にはイマイチだった。申し訳ない。
posted by うめ at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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