右天に力を、左天に精神を 梅風呂

2007年11月02日

右天に力を、左天に精神を

近所の書店に行ったら、楳図かずおの『漂流教室』の復刻版が出ていたので購入した。全 3 巻になる予定で、従来の単行本では削られていたページが 181 ページも追加されているらしい。11月末に第 2 巻刊行予定とのこと。初めて呼んだときの衝撃には及ばないものの、「鳥になってパパやママに会いに行く」と言って小学生が校舎の屋上から飛び降りるシーンや、現実に存在する虫の気持ち悪いところを全部集めたような姿をしている「怪虫」が襲ってくるシーンなど、昨今のお行儀の良い漫画にはない凶暴なエネルギーにガツンとやられた。これが少年サンデーに連載されていたというのが凄い。
ちなみに第 1 巻で一番好きなのは、

高松君「きみはだれだ!!」
女番長「わたしはお姫様よ!!」

のシーン。覚えている人います?


もう一つの収穫は、岡崎武士先生の『精霊使い』の復刻版をたまたま見つけたこと。こちらも全 3 巻で、来年 1 月末にかけて刊行される模様だ。第 3 巻には書き下ろしのページも加えられるようなので、待ち遠しい。あらすじは以下のとおり。
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精霊たちの望む理想郷を建設するための精剣戦争、精霊使いたちは幾代にもわたり

精剣戦争を活発化させる火が属
精剣戦争を抑える地が属
精剣戦争を監視する水が属
命を運ぶ風が属
の四大属性に分かれ覇を争っていた。

突如として勃発した精剣戦争に巻き込まれた甘えん坊な少年覚羅は、目の前で片想いの相手麻美を水が属の長、支葵にさらわれたことで、最強の精霊使いであるエーテルの精霊使いとして目覚める。覚羅は自分を助けた露羽とともに地が属に身を寄せ、麻美を救い理想郷を築きあげるために精剣戦争に身を投じる。
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この漫画はとにかく絵が素晴らしい。BASTARD の作者である萩原一至の絵に似ているというとわかりやすいかな (岡崎武士と萩原一至は一時期、同じ漫画家の元でアシスタントをしていたらしい)。そういえば、表紙の絵に魅かれて買ったのだった。
ただ非常に残念なことに、連載中に作者が重い肺気胸になり、作家活動を続けられなくなってしまったため、クライマックス直前というところで話が中断してしまっていた。なので、今回10年ぶりに話の続きが明らかになるのだ。これがわくわくせずにいられようか!
『漂流教室』と『精霊使い』のおかげで、年明けまでの毎月末が楽しみになった。
posted by うめ at 01:31| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
漂流教室はこう、食料を求めていがみ合ったり、先生が狂っちゃったり、訳の分からない病気が蔓延してカルトが流行ったり・・・前半のあたりは、人間のドロドロした部分をこれでもか、これでもかと見せてくるので衝撃でした。

これが、「グワシ」を生んだ男の描く漫画か・・・と。

新人類(でしたっけ、あの虫みたいの)が出てくるあたりから「リアル」な怖さはなくなりましたけれど。
Posted by やじま at 2007年11月02日 21:44
そのとおりだね。1巻では、大勢の人間が孤立状態に置かれたらこうなるだろう、っていう状況が結構リアルに描かれてた。
全3巻とのことだけれど、これ以降(虫が出てきたところ)の展開を全く覚えていない。遊園地みたいなところに行ったような。。。富士山には行ったっけ?いかん、ドラゴンヘッドとまじっとる。
Posted by うめ at 2007年11月09日 21:10
どうも、お久しぶりです。
先日はメールの返信を失念してて、申し訳ありませんでした。

「漂流教室」、自分も読んだことあるんですが、それまで「まことちゃん」のイメージが強かったんで、衝撃を受けましたね。孤立した恐怖よりも、人間存在の怖さみたいなものをひしひしと感じた覚えがあります。「まことちゃん」も、ある意味怖いですけど。
Posted by ジョン at 2007年12月01日 00:40
ジョン〜!こないだはどうも。久しぶりに顔を見れてよかったけど、全然話せなかったね。。。

先日、漂流教室の2巻を手に入れました。リアルな怖さという点でいうと、1巻の方が良かったなあ。
Posted by うめ at 2007年12月08日 23:39
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