ガルシア・マルケスの新刊 梅風呂

2006年08月04日

ガルシア・マルケスの新刊

新潮社の9月刊行予定より。

『わが悲しき娼婦たちの思い出』
ガブリエル・ガルシア=マルケス著 
木村榮一訳

ついにガルシア・マルケスの新刊登場とのこと! 
内容は、以下のとおり。


本書はガブリエル・ガルシア=マルケスの10年ぶりの小説で、年齢や国境を超えてあらゆる批評家、読者、ファンの期待に応えるものだ。また、ガルシア=マルケスが新境地を開いた作品でもある。これは年配者にとってのおとぎ話。たとえ老年でもあっても、愛する情熱を発見するのはいかに素晴らしいことであるかが書かれている。この官能的で同時に無垢な体験をする主人公は、年金暮らしの二流記者。彼は90歳の誕生日の前夜に、自分に「年若い処女と熱狂的な愛をかわす夜」をプレゼントしようと決心する。ガルシア=マルケスは100ページちょっとの長さで、魅力的でハラハラするような一連の出会いを綴っていく。売春宿で初めて14歳の少女と出会ったとき、彼の人生は一変しはじめる。デルガディーナ(やせっぽち)と彼が呼ぶその内気な少女は、そのとき全裸で眠っていた。彼は少女に話しかけず、少女について知ろうとしない。相手も同じだ。しかし、彼女の存在は老人に、過去の女性たちとの経験を次々に思い出させる。全員が金を払って性行為をもった娼婦だ。しかし、今になって彼は、「セックスとは愛を見つけられない人間の慰め」なのに気がつく。感情が高まった彼は屋根の上から愛を叫び、そのことを週間新聞のコラムに書き、町で最も有名な人物になる。愛はつねにガルシア=マルケスの作品の主要なテーマだ。彼の小説では愛はしばしば、耐えることの理由、速い時の流れに逆らう揺るぎないものとして表現される。彼は『コレラの時代の愛』で仲のいい自分の祖父母をモデルにし、50年近くにわたって育まれる愛を賛美した。名声の頂点にある著者によるこの最新の小説は、またしても変化していく彼の力強さを見せつける。ガルシア=マルケスの比類なきスタイルで書かれた『Memories of My Melancholy Whores』は、老年の悲哀を感動的なまでに見つめ、愛する喜びをうたいあげる。


今からわくわくするぜ。9月は9月でも、9月1日だったら嬉しいな。
ここのところキューバのカストロ議長の体調不良が騒がれているけれど、ガルシア・マルケスは彼の友人とのこと。土地柄か、南米の作家には軍部や政治と深いつながりがある(好むと好まざるとにかかわらず)場合が多い。パブロ・ネルーダしかり、イサベル・アジェンデしかり。中南米の歴史や社会体制などには漠然とした理解しかないから、政治的内容の部分は寓話的にしか読めないんだよな。ゲバラの若かりし頃を描いた映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』でも観てみようかな。


ところで、同じく新潮社9月刊行の単行本のなかに、ポール・オースターの『ティンブクトゥ』があった。さしずめアメリカ版『我輩は猫である』といったところか。『ティンブクトゥ』では犬だけれど。訳者が柴田元幸じゃなければ飛びつくところなのだが、残念ながら今回も柴田訳なのであった・・・。積読(つんどく)になってる洋書のほうを読めばいいのだけれど、何しろ小説の英語は難しい。比喩や修飾表現、倒置などはお手上げだ。とことん味気ないけれど、技術英文の素直さよ、読みやすさよ。


とにかくガルシア・マルケスの新刊が出るということで、1ヶ月間の生きる希望をもらいました。そんだけそんだけ。
posted by うめ at 23:59| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(1) | 南米の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
情報サンキュー。
でも文庫になるまで買えないな。
図書館で予約するか。
Posted by ikuko at 2006年08月05日 16:04
積読の量がどんどん増えていく。
でも、本屋さんに入るとあっさり誘惑に負けてしまうの。
でも、本がほしいの。読みたいの。
Posted by みぽ at 2006年08月05日 21:34
はたして文庫になるのでしょうか。文庫になっているガルシア・マルケスの作品といえば、『エレンディラ』がオススメです。

僕も最近本を買いすぎていて、本棚に収まらなくなった。本は捨てられないから、そのほかのいらないものを処分して、スペースを確保しないと。
図書館で借りた本はなぜか期間内に読めず、そのまま返してしまう。だからつい買ってしまうんだな。先日『ゲド戦記』(しかもハードカバー)を全巻購入したから金欠です。
Posted by うめ at 2006年08月15日 08:08
どーん。文庫にならない可能性もあるよね、確かに。
私は「百年の孤独」と「予告された・・・」しか読んだことがないのだけれど、「百年の・・」は文庫になっていなかったのね。知らなかった!なんでだろう?かなり売れているように思うのだけれど。
Posted by ikuko at 2006年08月15日 10:35
よっぽど売れる本じゃないと、文庫にもならずに絶版ですからね。絶版の絶は、絶望の絶だと常々おもっとリました。

『百年の孤独』は新訳が出たばかりですが、数年のうちに文庫になるのではないでしょうか?? 長いから分冊になるでしょうね。

ガルシア・マルケスも、近年改訳されたか出版された作品以外は、翻訳がまずい! 日本語としておかしいっすよ、ってなのばっかりで、まともに読めません。誰か訳しなおしてくれ!
Posted by うめ at 2006年08月15日 21:28
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