書店について 梅風呂

2006年06月08日

書店について

店はガラス張りになっているけれど、道路側に大きな観葉植物が置いてあるため中の様子は伺いしれない。大きな木のドアを開けると、店内には真新しい印刷物の匂いが漂っている。少し薄暗い。床は古い木材特有の染みが浮き出ているが、塵もなく綺麗に掃除されている。店を取り囲むみたいに背の高い書棚が壁一面に設置してあり、ところどころに木枠の階段が立てかけてある。店内は30坪ほどで、大人の背の高さくらいの書棚が4列並んでいる。一番奥がカウンターだ。その隣にはこれまた古い大きなテーブルが置いてあり、買い物客がピックアップした本を山積みにして吟味している。店の主人は初老の小柄な男性だ。白髪と白髭をたくわえ、いつも眼鏡をかけている。物静かだが気さくな人柄で、常連が尋ねていくと新刊情報を教えてくれたり、昔読んだ本の話をしてくれたりする。彼の最近のお気に入りはヴァージニア・ウルフだそうだ。たまに店主のかわりに店番をしている若い男女は、店主の息子と娘だという。都内の大学に通っている。彼らも店主に負けず劣らず読書好きで、息子の方は翻訳ものを、娘の方は日本の小説を読んでいる。
店の品揃えだが、最近の流行本の類は殆ど置いていない。雑誌や漫画も少ない。マイナーだが、何度も読み返す価値のある本がセレクトされている。少しだが古本も扱っていて、まるで交換するみたいに、常連さんが売った本を別の常連が買っていく。僕は最近それで絶版になっているバルガス・リョサの作品を手に入れた。
僕はニ、三日に一遍はこの店に立ち寄り、本を物色し、店主らと言葉を交わしてゆく。


などと妄想してみましたが、みなさんは普段どこで本を購入していますか?
今やネットさえ使えれば、クリック一つで自宅まで届けてもらえるようになりました。ネット書店の在庫もリアルタイムで把握でき、何とも便利なものです。その反面、実店舗のある小さな書店、いわゆる「街の本屋さん」が消えつつあるのも事実です。5年で4000点が廃業したというデータもあります。ネット書店の普及と、読書人口の減少というダブルパンチを受けているのでしょうか(余談ですが、学生時代、本を殆ど読まない文学部生がいるということに驚きました)。

僕は職場である大学生協の組合員になっているので、専ら生協のブックストアで購入しています。店頭に在庫がない場合は、「本屋タウン」というネット書店を利用しています。このネット書店の特徴はというと、注文した書籍を自分で選んだ書店に届けてくれることです。もちろん家庭配達も可能ですが、仕事の都合などで家を留守にしがちで、なかなか荷物を受け取れないという人には最適です。ここに加盟店一覧がありますが、大体のところを抑えているのではないでしょうか。また、新聞各紙の書評や広告欄で紹介された書籍がリストアップされているのも特徴でしょう。在庫は、異本最大の書籍問屋である「日販」の在庫状況と連動しているようです。かなりの数の大学生協も加入していますので、大学生であれば受け取り場所を生協書店に指定して、10%OFFで購入することも可能です。
僕はだいたいアマゾンや出版社サイトで書籍情報を検索してから、本やタウンに注文を出し、生協で購入しています。流石にセブンアンドワイやアマゾンのように24時時間以内に入手というわけにはいきませんが、不便は感じていません。
忙しい方は利用してみては如何でしょうか。
posted by うめ at 03:41| バンコク ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 本について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本屋さん、たしかに減っていってますよね。
大規模な本屋さんが進出してくることはありますが、
小規模な本屋さんはどんどん減ってます。
気軽に立ち寄れる本屋さんが少ないので、残念です。

本を買うときは、
買いたい本(ジャンル)がある程度決まってる場合は、
Amazonで検索→雰囲気確認→近くの本屋さんへ
となるのですが(カード嫌いなのでAmazonさんごめん)、
比較的時間が空いてる日は、
ぶらりと本屋さんへ...となることが多いです。

あと、最近は図書館にも良く行くようになりました。
Posted by TAC at 2006年06月08日 21:55
阿寒湖にはさぁ、本屋がないのさぁ。
だからアマゾンで買ってるんだけど、
やっぱ本屋でぶらぶらしたいよね。
買わなくてもその空間にいるのが好きでね。
本屋が恋しいわぁ。
Posted by ゆひ at 2006年06月08日 23:29
>TAC

広畑にも、気楽に立ち寄れる書店があんましなかったよ。高校の頃は、帰宅途中にフォーラスにあったジュンク堂に立ち寄るのがこの上ない喜びだった。
僕もアマゾン嫌いなので、殆ど利用しません。書店に限ったことではないけれど、大手の一人勝ちってすかんのだ。

>ゆうひ

阿寒には本屋がないのか!
本屋がないような地域にあっては、ネット書店は大助かりだね。本やタウンもお勧めいたします。
Posted by うめ at 2006年06月12日 01:07
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