それが人生よ 梅風呂

2006年03月03日

それが人生よ

心が折れた。

トリノオリンピックのフィギュアスケート女子FPを見て、ひどく落ち込んだ。



銀メダルコレクターとの不名誉なあだ名をもつ、サーシャ・コーエン。序盤の2度のジャンプでこけてしまった。ガラスのハートには今回もヒビが入ったわけだ。ただ以前のコーエンと違っていたのは、その後の演技で持ち直したこと。最後はコーエンらしい滑りだった。

昨シーズンからほぼ無敵を誇っていた、イリーナ・スルツカヤ。彼女もオリンピックという重圧に負けてしまったのか? 母親の病気、自身の病気による不振を抜け出して、ここまで駆け上がってきたのだ。「私こそ女王よ」といわんばかりの完璧な滑りを、オリンピックの場で世界に披露してほしかった。


彼女たちのベストな滑りが見たかった。その上でメダルを賭けた勝負をしてほしかった。

そして、荒川がトゥーランドットで金メダルをとった。本当に喜ばしいことだ。だけど、複雑な心境だった。なぜなら、「天才」荒川が、「努力の人」村主に勝ったから。才能や体格、柔軟性を天から与えられてはいるが、モチベーションに波のあった荒川が、体格や柔軟性で劣っていても、常にスケートのことを考え続けてきた村主に勝ったのだ。


「それが人生よ」
試合が終わったあと、スルツカヤはまた言ったらしい。
コーエンやスルツカヤが金に届かなかったのも人生、荒川が村主に勝ったのも人生・・・。


自分と重ね合わせてみたらなんだかへこんでしまって、FPの感想を書いていなかったのだ。
僕はたぶん荒川ではなく、村主の側の人間だと思う。そんだけそんだけ。
posted by うめ at 03:00| バンコク ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は荒川の滑りより村主の滑りの方が良かったーって思ったのよね。
最後とか感動したよ、ありゃ神業だわーって。
荒川って滑りがあまりに丁寧で、情熱さに欠ける。
金メダルや勝ち負けも大切かもしれないけれど、
少なくとも私みたいに感動してちょっと人生変わったっていう人もいるはず。
だから泣くことないよ!そういう滑りができただけで十分だよ!
という考えは貪欲さが足りないということなのか?
Posted by ikuko at 2006年03月03日 09:36
わたしも村主さんの滑りの方が好きです。
あのしなやかさと軽やかさ、
ソルトレークのサラ・ヒューズに続いてくれないか、
と思っていました。
ただ1つ、村主さんはジャンプまでの助走が長い、かな。
素人目にはそのくらいしかわからないや。
でも、他の競技でも有力視されていた選手がふるわなかったり、
その逆もあったり。
やっぱり、オリンピックは特別な舞台なんだろうな。
Posted by みぽ at 2006年03月03日 16:43
勝ち負けって考え方もあるんやろうけど、、
荒川は特に点数にならなく失敗したら危険なイナバウワァーを入れてきた。
オリンピックと言う最高の舞台で、自分のやってきた全てを表現したい。
金とか銀とかいう考えを凌駕した、試合自身を楽しむっていうスタンスに感動したわ。
俺も経験あるけど、緊張やプレッシャーを無意識にハネ除けて、
それ自身のワクワクを楽しむ事が出来た試合って、
やっぱ優勝してるんだわ。しかも楽勝で。
もちろんそれまでには「もう俺は全てやり尽くした。もう試合は天命に任せるだけだ」
て心境に迄達するだけの練習はしたけどな。

山登で、先に到達するために後ろから追ってくる者を気にしながら登るのと、
もう登山自身を楽しんで笑いながら駆け上がって行くのとの違いかなー?ってな感じ。
金を取った時のQちゃんと同じ感じだったような気がする(Qちゃんはその後のプレッシャーで、走り自体を楽しめなくなってきている感じがするけど)。
そういった感覚を俺は荒川の滑りに感じ取りました。
Posted by iso at 2006年03月04日 15:33
なんかタイトルかぶってんですけど…

私も荒川が勝ってショックだったよ。
スルツカヤやコーエンのベストな演技が見たかった。
でも、あの大舞台でいつもの滑りができた、それが力なんだと思うようになった。
オリンピックでは、実力はもちろん、運が必要なんだね…

そして村主。
彼女にもメダルを取って欲しかった!!
でも彼女なら、この経験さえも力に変えて、
さらに素晴らしいスケート人生を送れる、そう思えるんです。
Posted by なな at 2006年03月04日 21:56
私も村主の滑りがいちばん好きです。表現で勝負できる人なので、とても尊敬しています。本当に、彼女にもメダルを取って欲しかった!!

でも今回ばかりは荒川は気迫が違ったと思います。荒川の滑りは、他の誰よりも自信に満ちていて、優雅に見えました。ジャンプ重視の新採点方式の中で、自分のこだわりを貫き、なおかつ完璧な演技をするってものすごい事だと思います。
そしてモチベーションに波のある人が、本番までに自分の状態をちゃんとベストに持って行くのって、とても大変だと思います。昔は体も硬かったらしいし、荒川も「努力の人」だと思います。
Posted by ヒトミ at 2006年03月07日 19:36
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