小林紀雄『Tokyo omnibus - 一人で来た東京』読了 梅風呂

2004年12月08日

小林紀雄『Tokyo omnibus - 一人で来た東京』読了

一つ前の記事に引き続き・・・


小林紀雄『Tokyo omnibus - 一人で来た東京』読了。
小林紀雄は、『アジアン・ジャパニーズ』の著者として有名な小林「紀晴」の双子の兄だそうだ。いずれも写真家・ルポライターとして活躍している。(『アジアン・ジャパニーズ』は第3巻まで出版されている。『深夜特急』や『何でも見てやろう』などの旅行本が好きな人は必読かも)


さて、『Tokyo omnibus - 一人で来た東京』の初版が発行されたのは1998年4月10日である。上京して1年以内の若者にインタビューし、彼らの現在おかれている状況、故郷に残してきたもの、東京に対する思いなどが綴られている。
僕が上京したのも丁度その頃のことである。自分と同じ時期に上京した人達がどのように感じていたのか知りたくて、この本を手に取った。


自分が小林紀雄にインタビューされたとしたら・・・


−上京することに不安はありましたか?

殆どなかった。不安より、これから始まる一人暮らしに対する期待感の方が大きかった。上京初日、新しく買った布団が届かなくて、コートを床に敷き、持ってきた服をありったけ引っかぶって眠った。寒くて風邪を引きそうだったことを覚えている。最初の家は小平市、家賃4万7千円、シャワーつき。上京してまず買ったのが地図。そして自転車。その自転車で近くのスーパーとの間を何往復もして、モノを買い揃えた。

−友人や知り合いは。

わりと早くできた。上京一ヶ月にして、b98(リンク先)が頻繁に家に泊まりに来る始末。友人や先輩という点では恵まれていた。友人と遊んで、毎晩終電で家に帰っていた。親友もできたと思う。

−東京の街の印象は?

とにかく人が多い。新宿駅を歩いてみて、「何じゃこりゃ、祭りか?」と思った。自分がよけないと人がぶつかってくる。上京して数日後、東京都庁の展望室にのぼって東京の街を眺めた。同郷の先輩が展望室にある喫茶店でバイトをしていて、ケーキと紅茶をご馳走してくれた。その先輩に彼氏ができていて、少し切なかった。

−故郷に対して。

やはり親を置いてきたという気持ちは強かった。東京行きの新幹線に乗る前、親に今まで育ててくれてありがとうとお礼を言った。照れくさそうにしていたが、数年後聞いた話だと、あのあと両親は泣いてしまったらしい・・。握手して別れた。

−十年後はどうしていますか?

まだ東京にいると思う。夢を実現させる途中段階かもしれない。その10年の間に、外国留学を経験していたい。東京は日本中の人が集まってくる場所だけど、世界中の人が集まってくるニューヨークでしばらく生活してみたい。
でも、20年後は田舎に住んでいるかもしれない。
posted by うめ at 13:18| バンコク 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あー。うちも思った!祭り。一番ぴったりくる表現。

先輩かぁ。。それってI先輩のことやんね?

懐かしい。。
Posted by ぱんだらー at 2004年12月10日 23:42
そうそう、I先輩。まだ関空ではたらいてんのかな?
Posted by うめ at 2004年12月11日 00:09
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