イサベル・アジェンデ著 木村榮一・窪田典子訳『エバ・ルーナのお話』(国書刊行会)読了。 梅風呂

2005年12月11日

イサベル・アジェンデ著 木村榮一・窪田典子訳『エバ・ルーナのお話』(国書刊行会)読了。

イサベル・アジェンデ著 木村榮一・窪田典子訳『エバ・ルーナのお話』(国書刊行会)読了。


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君は腰のベルトをはずし、サンダルを脱ぎ捨て、部屋の片隅にコットン製と思われる裾の広がったスカートを脱ぎ捨てると、ポニーテールにしてあった髪の毛をほどいた−−−−僕たちは顔も見分けられないほど間近に寄り添い、愛の営みという儀礼にのめりこんでいった-----
「お話をしてほしいんだ」と僕が言う。
「どんなのがいい?」
「まだ誰にも話したことのないのがいいな」



『エバ・ルーナ』の主人公エバがシェヘラザードよろしく夫ロルフに物語を語って聞かせる、という設定の作品。独立した作品集であるが、『エバ・ルーナ』に登場する人物や事件の語られなかったエピソードなども含まれているので、併せて読むとぐっと物語の幅が広がる。
収録されている短編は以下のとおり。

二つの言葉

各地を旅して、真実の長い物語を語りながら言葉を売ることを生業としている、暁のベリーサは、大統領になりたいという大佐に、選挙演説の原稿を依頼された。

悪い娘
クラリーサ
ヒキガエルの口
トマス・バルガスの黄金
心に触れる音楽
トスカ
ワリマイ
エステル・ルセーロ
無垢のマリーア
忘却の彼方
小さなハイデルベルク
判事の妻
北への道
宿泊客
人から尊敬される方法
終わりのない人生
つつましい奇跡
ある復讐
裏切られた愛の手紙
幻の宮殿
私たちは泥で作られている



おちだけがとりえの短編じゃあない。物語自体をじっくり味わえた。イサベル・アジェンデにくびったけ。
posted by うめ at 16:40| バンコク | Comment(4) | TrackBack(0) | 南米の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ようやく全部blog読み終えた。読み応えアリ。満足。知らない本、他にもたくさんあったけど、とりあえずこの人イチオシしているみたいだから読んでみまーす。thanks.
Posted by ikuko at 2005年12月13日 18:42

>ikuko姐さん

「全部」読んでくれたんですか! 感謝とともにびっくり。
イサベル・アジェンデはお勧めなので、是非読んでみてください。全作品の出発点となっているのが『精霊たちの家』だと思います。
Posted by うめ at 2005年12月13日 22:07
『ガープの世界』も最後に会ったときかにオススメされて読んだよ。あれは、新鮮というよりもその職人技が快感でした。面白かったけど。ジュンパ・ラリヒやラフィク・シャミのほうが好きです。なんだかうれしいなー★
Posted by ikuko at 2005年12月14日 00:01
>ikuko姐さん

『停電の夜に』はなかなか良いですよね。『大停電の夜に』という映画が発表された時、てっきり日本でジュンパ・ラヒリ原作のを映画化するんだと思ってました。違うことに気付いて愕然としました。ラフィク・シャミは『蠅の乳搾り』や『夜の語り部』を読んだ記憶が・・・でも内容を失念!!
姐さんの好みがジュンパ・ラヒリやラフィク・シャミだというのは分かる気がする。
Posted by うめ at 2005年12月14日 00:27
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