梅風呂

2010年07月21日

劇団わらび座「アトム」



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兵庫県立芸術文化センター中ホールにて、11時開演。



20××年、十万馬力のロボット「アトム」の時代は終わり、さらに進化したヒト型ロボットが、パワーを大きく制限され、人間への絶対服従を強いられている時代。


路地裏の倉庫では、ロボットだけの秘密のパーティーが開かれていた。


元科学者・神楽坂町子の屋敷で働くトキオと、親友のアズリが創った歌は、自由を持たないロボットたちに生きる喜びを生んでいた。


そこに人間の若者たちが紛れ込んでくる。


工場で働くタケとエミ、親に未来を決め付けられて苦しむマリア。


「私たちだってロボット!」


人間とロボットの叫びは心を結びつける。


やがてマリアとアズリに愛が芽生える。


しかし、それを許さない人間の力と暴力によって、アズリは殺される。


復讐を叫ぶロボット達に、元科学者のスーラが「殺人兵器として十万馬力のアトムを甦らせるのだよ」と煽る。


アトムを密かに預かっていた神楽坂町子は、「暴力で何かを解決した事があったか」と、トキオを諭す。 そして、トキオに隠された秘密が明かされる。


アトムは甦るのか―、トキオの決断は―。



ストーリーはいたって単純明快で、歯の浮くような台詞も随所に出てくる。こういった「直球」の作品は一般に陳腐化しやすい。しかしそうさせないのは、役者のレベルの高さと熱い演技、そして的確な舞台演出のおかげだろう。四季にも負けない魅力的なミュージカルだった。


わらび座という劇団のことをこれまで知らなかったのだが、秋田に拠点を置き、半世紀以上の歴史、200名を超える劇団員と専用劇場を有する団体らしい。題材を日本の文化に求めた作品を得意としているようだ。生活の場と芸術表現の場を同じくし、構成員で共同生活をする、一時期世界中で流行った芸術家コミューンが思い浮かんだのだが、あたっているだろうか。


今回はアトムというSF的なテーマの作品だったが、「カンアミ伝」や「山神様のおくりもの」等の土着的な作品も観てみたい。


posted by うめ at 18:16| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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