梅風呂

2007年05月01日

捨てっちまえ

物を捨てるのには勇気が要る。いつか使うかもしれない、いつか役に立つかもしれないという思いとの戦いだ。僕の場合、物にはそれにまつわる記憶をひっぱりおこすための紐みたいなものがついているから、物自体を捨ててしまうと、それに関係する記憶も頭の中の沼に沈んでしまってもう二度と取り出せないんじゃないか、という恐怖感もある。だから、物を捨てることはこの恐怖感との戦いでもある。
3連休最後の日、生まれてはじめてこの戦いに勝利した。部屋や押入れが手狭になってきたという現実的な理由と、新しいクーラー設置のために大家さんを部屋に入れなければならないという苦しい理由、それに身軽になろうというポジティブな理由を武器に、朝から物たちとの戦いに挑んだ。
テレビやPCの重みでひんまがっていた無印のパイプラックを解体し、ダンボール数箱分におよぶ翻訳学校時代の紙資料を破りすて、早稲田学報や雑誌を廃品回収に出し、よれよれのシャツを雑巾にして・・・とにかく、「1年使わなかった物は2度と使わないから捨てなさい」というどこかの偉いおばちゃんの言葉を厳密に適用したわけだ。
戦いには辛勝し、部屋も見違えるほどすっきりしたけれど、手傷も負った。物をたくさん買うことも疲れるけれど、捨てることも疲れるね。きっと昨日捨ててしまった物たちにまつわる記憶も、頭の中のどこか遠い荒野の、大地に寄った皺の中でひっそり朽ちていったり、からっ風に吹かれてシナプスの岩原を転がるうちに少しずつ欠けていったりするんだろうな。
そんだけそんだけ。
posted by うめ at 17:49| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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